ザ・サークル

  • 2017.09.26 Tuesday
  • 13:07

JUGEMテーマ:試写会

 

ザ・サークル

 



♯100


“ちょっと先、数年後にはきっとこうなる”とSNS社会がもたらす危うさを予見する物語。
刺激的でわくわくさせられるが、わが身に降り掛かってくると思える人には好ましからざるサスペンスである。

今日、身の周りの至る所で監視カメラが我々を狙っている。
スマートフォンのカメラ機能もあなどれない。
そうしたカメラが超小型の、例えばピンバッヂほどで超高性能ワイヤレス、しかも写し出された映像がネットワークされて
世界中の誰もがどこでも、いつでも見ることができるようになる。さぁ、どうする?

「サークル」社は、この驚愕のカメラを開発した。
世界トップのシェアを誇る巨大SNS企業であり、現実の「グーグル」社をイメージすると展開がわかりやすい。
その「サークル」社のカリスマ経営者イーモン(トム・ハンクス)が、コーヒーカッピを手に社員の前に登壇する。
巧みな語りで、新開発カメラを利用したネットワークサービスを始めるとプレゼンテーション。
コンセプトは、世界の“透明化”。
全人類がこのサービスを利用すれことで、ひとつにつながり美しい景色や感動をシェアできる。
果ては、逃亡中の犯罪者も瞬時に探し出せテロ防止にも役立つばかりか行方不明者も容易に見つけ出せるとアピール。
そして、入社間もないメイ(エマ・ワトソン)がモデルケースとなるようイーモンに大抜擢される。
メイは、カメラを身に付け、暮らす部屋中にも設置することで、自らの24時間すべてを公開するのだ。さぁ、どうなる?

入社前のメイは、地方の水道会社で苦情処理を派遣で担当。悶々とした日々をおくっていた。
そうした彼女をみて、大学時代の親友アニーが自分が勤める「サークル」社への入社を手助け。
ところが、新サービスのリーダーに抜擢されたメイのことを素直に喜べないアニーである。
また、モデルケースの実践中にメイは、幼馴染みマーサーが鹿の角で創ったシャンデリアを自慢しようとネット配信。
善意で行ったつもりが、「鹿を殺すとは何ごとだ」といった非難を浴びせあれ、マーサーは傷つきメイど絶交。
人目を避けて身を隠す。このことが悲しい事件につながるのだが……
新サービスの“透明化”は、人類をハッピーに導くのか。

現実、誰にも止められないSNS社会の進化。
その危うさを暗示するこの作品は、平行四辺形に置き換えることで全体像が浮き彫りになる。
底辺に、メイ、アニー、マーサーの極めてアナログ的な友情関係を描き、上辺は、デジタル先端をゆく「サークル」社での華やかな日々。
ふたつの斜辺のひとつが、SNS社会のが孕む脅威、もう片方が、SNSを利用する者への警告。
斜辺が傾くほど、四辺形はつぶれ、つまり未来はSNS社会を支えきれなくされてしまう。
その結果はどうなるのか、ちょっと先、数年後にきっと答が出るだろう。

さておき、二大ハリウッドスターがいる「サークル」社は、エンターテイメントのパワーあふれる会社でもある。

2017.9.19試写

2017年11月10日(金)TOHOシネマズ 六本木ヒルズほか、全国ロードショー 名古屋/ミッドランドスクエア シネマほか

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