エル/ELLE

  • 2017.07.28 Friday
  • 20:41

JUGEMテーマ:試写会

 

エル/ELLE

 



♯95


パンフレットを見ると“衝撃”という文字が踊る。
確かに、思わぬ展開に“えっ!”“おっ!”と揺さぶられ、遂にはストーリーにとことん引き込まれることになる。
パンフレットはまた、“世界初の気品あふれる変態ムービーにして異色のサスペンス”というコピーで“衝撃”を強調。
そういわれれば、なるほど変態要素が随所ににじみ出ている。
が、“あっ!これってフランス映画ならではのセンス”と思えて、むしろユーモラスである。
もちろん、サスペンスとしての仕立ては逸品。
で、下手な犯人探しなんかじゃないし、犯人なんかどうでもよく、最後の最後、彼女(=ELLE)の本性に“衝撃”を受けることになる。

ELLEは、ミシェルである。新鋭ゲーム会社の社長。息子はいるが、夫とは別れ、大きな家で独り暮らし。
父は、彼女が9歳の時、殺人を犯し終身刑の身。毋は、若いボーイフレンドと結婚しようかとも思っている。

ある日、ミシェルは自宅に忍び込んでいた覆面男に襲われてしまう。
が、過去の父の事件もあって、警察を信用していないから被害届は出さない。
強い気性もあって、自ら犯人探しをはじめる。
どうも、自分の日常行動を知っている様子の犯人像。
となると、周りの人間に対する疑心暗鬼は深まるばかり。

ストーリーが進むに従い、ELLEはミシェルだけを指すのではなく、
周囲でうごめく女性たちすべてを意味しているようで、面白い展開になっていく。
ミシェルの毋、息子の婚約者、隣人の主婦、友人の妻、別れた夫の恋人……
それぞれのELLEに、ILがペアとなって、フランス人の奔放な言動があふれ乱れ、ミシェルの犯人探しを翻弄してしまう。

そして、またしてもミシェルは自宅で襲われる。

最後、隣人が越して行くのだが、その時、主婦がミシェルにお礼をいう。
この言葉こそ、変態ムービーを気品あるものに仕上げる隠し味になる。
フランスワインに心地よく酔ったような気分にさせられ…… ウィ!

2017.7.11試写

2017年8月25日(金)TOHOシネマズシャンテ、ほかロードショー 名古屋/TOHOシネマズ名古屋ベイシティ、ほか
 

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