世界でいちばん貧しい大統領 〜愛と闘争の男、ホセ・ムヒカ

  • 2020.02.25 Tuesday
  • 12:17

JUGEMテーマ:試写会

 

世界でいちばん貧しい大統領 〜愛と闘争の男、ホセ・ムヒカ

 



♯192


この大統領は貧しいが、貧乏ではない。
どこかの首相が、募ったが募集はしていないと弁解したが、そのような低レベルとは異なる意味でだ。

本作は、南米大陸の南東に位置するウルグアイ東方共和国の第40 代大統領(2010〜2015 年)
ホセ・ムヒカの生き様を追ったドキュメンタリーである。
83 歳(2018 年)の彼の表情は柔和で、権力にまみれた欲深い政治家の様子は微塵も感じさせない。
だが、秘めた信念は鋼のようで、若い頃は軍事政権下で極左ゲリラとして権力と闘い、
結果、長く過酷な拘留生活を強いられたが、精神が折れることはなかった。

彼が注目を浴びる契機となったのは、
2012 年、リオデジャネイロでの「国連持続可能な開発会議」でのスピーチでだ。
ー 環境危機を引き起こしている真の原因は消費至上主義だ ーと指摘。
そして、経済発展は必ずしも人類の幸福にはつながらない。むしろ経済格差が広がり続ける。
よりよい未来に向けて、行動を起こせとアピール。
同じように、全世界の人々がそう思っている故に、注目と共感を得たわけで、
さらに意味深い言葉を残している。

*大勢の国民に選ばれたなら、国民と同じ暮らしをすべきだ。特権層ではなくね。
*文化とは壁に掛けた絵や映画製作じゃない。毎日の暮らしの中に従うべき価値観のことだ。
*…大富豪のように800 億ドルのもっていたら?
…だまされないよう必死に警戒するだろう。それだけの人生だ。

彼の暮らしは確かに貧しいように思えるが、それは給料の9 割を貧しい人々のために寄付しているからで
職務の合間にはトラクターを操り農業に勤しむ、清貧の暮らしを選んでいるのだ。

ウルグアイでは、大統領の任期は5 年、連続再選を禁止しているために、彼は
2015 年3 月に退任することになる。その時の様子を監督は語る。
「国民が皆、泣いている姿を目の当たりにし、私はとても驚いたよ。本当に大変な騒ぎで、
良いショットを撮ろうとするなかで、脚を骨折しかけたほどだ」

全編に大統領も愛したタンゴの曲が流れる。観終えて柔和な気持を取り戻した気になれる。
*ムヒカ語録 パンフレットから引用

2020.2.21 試写/ C

2020 年3 月27 日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、ほか
名古屋/ 3 月28 日(土)名演小劇場

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