スキャンダル/ SCANDAL

  • 2020.01.12 Sunday
  • 16:45

JUGEMテーマ:試写会

 

スキャンダル/ SCANDAL

 



♯188


「キミをこの番組から降ろすことは簡単だ。
もちろん、メインに抜擢することもね。わたしの言うとおりにすればのことだが」
ケーブルテレビFOX ニュース社内では、この類いの言葉が平然と飛び交う。
口にするのは、会長兼CEO のロジャー・エイルズだ。

本作は、事実に基づくもので、ロシャーのセクハラ行為を白日の下にさらし、権力者の愚かさ、
メディア内部で起きている実状を見せてしまうリアリティーあふれる作品である。

2015 年当時、大統領候補のトランプは、女性蔑視発言を繰り返し、対してFOX ニュースの
メインキャスターのメーガン・ケリーは、批判的立場を崩さなかった。
トランプが、支持されるとはだれも予想していない。
ところが、流れが変わるやFOX ニュースはトランプ支持に急変。
対立を好む視聴者を喜ばすためなら、
デマでも中傷でも平気にするロジャーの意向が働いていることは言うまでもない。
メーガンは、不本意である。で、その意志を番組で表わす。結果、メインから外される。
原因は、そればかりではないが。

同じような状況で、朝から昼番組に降格された先輩キャスターのグレッチェン・カールソン。
2016 年7 月、ロジャーをセクハラで提訴した。訴えることに際して、弁護士に相談するも
「相手はもてる権力をふるって潰しにかかるだろうし、勝てるとは考えられない」と
忠告されていたのだ。

FOX ニュース社内に限らず、いま現実、どこのメディアでも起きていると確信し得る出来事。
多様なハラスメント、対して長い物には巻かれろと決め込んでいる輩の存在を
暗示させる内容に、監督は「ただ真実を伝えたかった」と語っている。
スキャンダルという意味の枠を越えた、メッセージ性の高い内容に製作者の勇気を実感する。

いつの時代も、どの世界でも、権力者は醜い側面を隠し持つ実態を再認識させられた。

2020.1.10 試写/ G

2020 年2 月21 日(金)全国ロードショー
名古屋/ミッドランドスクエアシネマ、ほか

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