パラサイト 半地下の家族/韓国:GISAENGCHUNG

  • 2019.11.17 Sunday
  • 15:07

JUGEMテーマ:試写会

 

パラサイト 半地下の家族/韓国:GISAENGCHUNG

 



♯183


本作ではパラサイトを“就職先” と訳すが、
本来の寄生するという意味を無視しているわけではないようだ。
物語は、初め、ちょろちょろ、中、ぱっぱ。
かと思っていると、とうとう吹きこぼれてしまう油断のならない展開である。

日常の目の位置が、地表に当たる半地下暮らしの一家。
家長は、仕事なし、計画性なし、甲斐性なし、それでも楽天的。
妻は、元ハンマー投げのメダリスト。それに、、大学入試に失敗し続ける長男、
美大に行きたくも金がなく予備校に通えない長女の4 人だ。
ピザの箱を組み立てる内職で生計を立てている。

ある時、長男の友人が留学することになり、代わって家庭教師をしてくれないかと頼んできた。
教え子は、高台の超豪邸に暮らす一家の長女、女子高生だ。
君は、何回も入試を受けているから、その経験を生かしてくれといううがった理屈で、
こうした「なるほど」と思わせる会話が、後々もよく出てくるのも本作の味わいを成す。

偽造した学生証を疑いもなく受け入れて娘の家庭教師を依頼してくれた母親に
長男は、妹のパラサイトとして、女子高生の弟の家庭教師をさりげなく斡旋。で、うまくいく。
ここまでが、初め、ちょろちょろの段階だが……

半地下住宅と高台に佇む豪邸、低所得者層と富裕層と、
不平等と二極化といったテーマを根底におき
決して交わることのない両者が接することで生まれるハレーションをユーモラスに描く。
そこに北朝鮮とのあり様をサスペンスの素材として溶け込ます巧みな展開は、中、ぱっぱへ。
さらにさらに、想像を絶する緊迫感へと引きずり込まれたしまう。

ジェットコースターに乗せられたような、132 分のエンターテインメント。
カンヌの第72 回国際映画祭は、韓国映画として初のパルムドールを授与した。
「なるほど」。

2019.11.14 試写/ S

2020 年1 月10 日(木)TOHO シネマズ日比谷、ほか全国ロードショー
名古屋/ミッドランドスクエアシネマ

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