影踏み

  • 2019.10.05 Saturday
  • 10:37

JUGEMテーマ:試写会

 

影踏み

 



♯179

おかしな因縁で出合ったばかりの女性が二人、ビールを飲みながらしゃべる。
久子:「わたしは、ずぅ〜と一人の人を思い続けているの」
葉子:「自己中心なのよ、あなたは。
わたしは、相手のことを受け入れてしまう。相手が変われば、その人のことを」
久子:「やさしいのね」
自己中心と言われたの久子は、修一と10代からの同級生だ。
問題は、やさしいはずの葉子。彼女は、泥棒の修一が深夜に忍び込んだ家で
今まさに、夫を焼き殺そうとするその時、修一に止められ、ことを成し得なかった。

自己中心か、相手の影響を受けてしまう人生か。
まさに、あなたは相手(ひと)の影を踏みながら生きるのか、という問いが本作の狙いだろう。

修一の場合がそうだ。司法試験の合格を目指すも、双子の弟が泥棒を仕出かす出来の悪さ。
高校教師の毋は.息子(弟)の悪事、社会の非難に耐えきれず家に火を放ち弟を道連れに命を落とす。
毋や弟の影、世の不条理から逃れられない修一は、自らが泥棒として生きることを選ぶ。
そして、忍び込んだ県会議員の家、床に灯油がこぼれている。その先には
今まさに、寝ている夫の側で火をつけようとしている葉子。修一は、咄嗟にライターを奪い取る。
まさか、居るはずのない刑事がいて逮捕されてしまう。
その刑事は、修一と幼なじみ。二人の関係にも、何やら影が潜む。

2 年後、刑期を終えて出所。修一には、はっきりとさせたいことが頭から離れずにあった。
なぜ、刑事がそこに居たのか、葉子は逮捕されなかったのか?
そのことを知るであろう彼女は、どこに居るのか?
もともと検事志望の修一にとって、この謎解きは難しいことではないはずだ。
喰うための泥棒を続けながら、刑事まがいの聞き込みを始める。
相手は、影に隠れてうごめく輩。司法関係者の影も浮き出る。
そうしている間に、あの時の幼なじみの刑事が殺される。修一にも疑いの目が。
彼を救ったのが“自己中心” の久子だ。
刑事の死から、葉子のその後がつながり、真相の糸口が見えて来た。
が、影は動く。
久子にも別の影が襲いかかる。その彼女を受け入れたのが“やさしい” 葉子だ。

禅問答を思わす展開こそがミステリアスで、影踏み遊びのような物語だ。

2019.10.2 試写/ S

2019 年11 月15 日(金)テアトル新宿、ほか全国ロードショー
名古屋/ミッドランドスクエアシネマ

コメント
コメントする








    

calendar

S M T W T F S
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< October 2019 >>

selected entries

categories

archives

recent comment

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM