アマンダと僕/ AMANDA

  • 2019.05.24 Friday
  • 08:42

JUGEMテーマ:試写会

 

アマンダと僕/ AMANDA

 



♯163


きょう一日、変わりなく。あすも普段通りに過ぎていく、はずである。
が、思わぬ出来事は突然起こる。

アマンダ(7 歳)は、英語教師をしている毋とパリで日常を送る。
そんなある日の昼下がり、手にした本に書いてある一文の意味を毋に尋ねる。
「“エルヴィスは建物を出た” って、どういうこと?」
「プレスリーのファンがね、コンサートが終わっても帰らないから、係の人がそう言ったの。
もう合えない、おしまいということね」毋はそう応え、プレスリーの曲をかけてアマンダの手を取り踊り出す。
毋娘のあり様を表わすどのシーンも、観ていて心良い。

毋には弟がいる。アマンダの叔父さん、タイトルの“僕” ダヴィッド(24 歳)は、アパートの管理や雑用を
手伝いながら姉と姪っ子の加勢をいとわない気のいい青年だ。
そんな弟に姉は、ウィンブルドンで開かれるテニス選手権を観に行こうとチケットも差し出す。

ストーリーは、初夏のパリに暮らす三人を俯瞰するように静かに、
何の味わいも加えず淡々と描き続ける。

実は、姉が弟をウィンブルドンに誘うのには、
彼らの両親との壊れた関係を築き直したい思いがあったようなのだが。

日常は、突然壊された。市内の公園で銃乱射事件、発生。
犠牲者に姉がいた。アマンダは、毋の死をまだ知らない。
うろたえるだけのダヴィッド。遺された、姪をどうしたらいいのか。

初夏の風が吹き抜けるパリの日常は、いつもと何も変わらない。
映画を観ていて、忍びない思いが胸を揺るがすが、映画だから、当事者でないから観ていられる。

アマンダとダヴィッドは、ウィンブルドンで選手権試合を観戦している。
試合は、0-15、0-30、0-40 と一方的。するとアマンダは、こみ上げるように泣き出してしまう。
戸惑うダヴィッドに、「“エルヴィスは建物を出た” のよ」とひと言。彼女の涙が止まらない。

あっ、試合の流れが変わる。……デュース! 二人に笑みが。

2019.5.22 試写/ C

2019 年6 月22 日(土)シネスイッチ銀座、ほか全国順次公開
名古屋/伏見ミリオン座

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