僕たちは希望という名の列車に乗った/The Silent Revolution

  • 2019.04.28 Sunday
  • 17:58

JUGEMテーマ:試写会

 

僕たちは希望という名の列車に乗った/The Silent Revolution

 



♯161


わずか2分間だけの黙とうが、高校生たちによるその行為が、国家への反逆とみなされた時代があった。
1956年、ソ連の強い影響下におかれていた東ドイツでのことである。

本作は、ドイツの戦後史をひとつの出来事で語る実話である。
国家権力の怖さと卑劣の程を知る、現代にも通ずる内容だ。

ベルリンの壁建設5年前の当時は、身分の証明は求められたものの西ベルリンへは行けた。
で、高校生のテオとクルトは、祖父の墓参りを口実に西ベルリンへ列車で出掛け映画を観賞。
その折、自由を求め蜂起したハンガリー市民の状況を伝えるニュース映像を目の当たりにして共感。
学校へ帰り、犠牲となった同士への哀悼の意をもってクラス全員で黙とうすることを提案し実行したのだ。

が、さあ大変。

東ドイツでは、ハンガリー動乱は反革命行為とみなし、高校生たちの行為をも許さなかった。
生徒一人ひとりを呼び出し黙とうの首謀者探しを始めたのである。
挙げ句に、人民教育相まで教室にやって来て、
一週間内に首謀者を言わなければ卒業資格を剥奪すると恫喝。

卒業できなければ、労働者として生きる過酷な道しかない。
友を密告して卒業してしまえばエリートへの階段が待っているのだ。
詰問は、続く。

そういえば、わが住む国でも真実を語るのか、忖度して権力に屈するか選択を迫られ
老いた官僚たちの開き直った醜い態度を幾度となく目の当たりにしたものだ。

本題は、過去の戦争や悲劇的な事実をかかえた東ドイツの歴史や政治的なあり様を綴るものだが、
生徒たちがどちらを選択するのか気をもむ。

2019.4.17試写/C

2019年5月17日(金)Bunkamuraル・シネマ、ほか全国ロードショー
名古屋/名演小劇場
 

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