初恋 〜お父さん、チビがいなくなりました。

  • 2019.03.27 Wednesday
  • 12:45

JUGEMテーマ:試写会

 

初恋 〜お父さん、チビがいなくなりました。

 



♯158


定年退職までにしておけばよかったことを問うアンケートがある。
いちばんが、“経済的備えをしておけばよかった”という回答で、まあ順当なところだろう。
男にとって意外に思えるのが、“もっと結婚を慎重に考えておけばよかった”という女性の回答の
多さではないだろうか。
そう、本作は、この回答を地で行くようなストーリーなのだ。

結婚して50年、子どもたちは独立して夫婦ふたりの生活に。
夫は亭主関白を標榜すする頑固で無口、
妻は夫唱婦随、専業主婦を受け入れ、話し相手は老いた黒猫チビかテレビドラマという日常だ。
変化のない毎日。このことを表現するためなのか、ドラマ展開もゆっくり、
というか間延びしたような流れで、正直、春の睡魔に負けてしまう。

だが、突然チビがいなくなってしまったことで、ふたりの思いの違いが浮き彫りになったしまう。
日々の暮らしのカテを失ってしまった妻。その寂しさを理解しようとしない勝手な夫。
ふたりのコミュニケーションは以前から図れていない。
で、妻は“もっと結婚を慎重に考えておけばよかった”と後悔の念が強まる。
娘に「母さんねぇ、お父さんと別れようと思うの」とこころの内をつぶやくように告げる。

と、この付近からドラマに波風が生まれ、さまざまな人間模様、結婚に至ったころの三角関係、
親子の感情、ちょっとした事件などが織り込まれ、もう睡魔はどこへやら。

いよいよ妻は決断。「お父さん、わたし話したいことがあります。そこに座ってください」…

まちがいなく本作のターゲットは、同世代の夫婦であろうし、女性の共感を得るだろう。
問題は、この夫と同じような振る舞いに疑問を抱かない多数の定年おやじたちが、
本作を観ないだろうということだ。

タイトルから、ストーリーはイメージできないが、理屈はさておき
老い先を豊かなものにするために“本作を観ておけばよかった”ということにならないようにしたいもの。

2019.3.26試写/S

2019年5月10日(金)新宿ピカデリー、ほか全国順次ロードショー
名古屋/ミッドランドスクエアシネマ
 

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