12か月の未来図/Les Grands Esprits

  • 2019.03.22 Friday
  • 17:31

JUGEMテーマ:試写会

 

12か月の未来図/Les Grands Esprits

 



♯157


“言わなきゃよかった”という後悔から始まった物語。
正論なのに、言ってしまったばかりに自分に禍いとなって降りかかることはよくあること。

名門高校のベテラン教師フランソワは、国民的作家である父の新刊サイン会で
ゲストを相手にフランスがかかえる教育格差の改革策を自慢げに語る。
問題にあえぐ学校へベテラン教師を派遣して、若い教師たちを支援するという政策案だ。

フランスでは、移民の子どもたちの学力低下や教育の不平等などが社会問題化し、郊外の学校ではその傾向が著しい。
対処させられるのはどこも新米教師で、この状況も問題である。

フランソワの持論を聞いていたのは、国民教育省で教育困難校に取り組む専門家だった。
という次第で、彼は不本意ながら郊外の問題山積の中学校へ12か月間派遣されることになる。
“言わなきゃよかった”。
待っていたのは、カルチャーショック!
問題は、生徒だけではなかった。教師たちは熱血低下、問題解決は退学でというスタイルが常習化。
どうする?フランソワ。そりゃあ〜後悔もするだろう。

彼の取り組みと生徒たちの変化が本作の主題であるが、そこはフランスの映画。
本音、立前の人間関係が微妙に描かれ、授業風景もギスギスせず、
変わるのはフランソワ自身であることを物語る大人の映画だ。ありがちな学園ドラマではない。
監督は、製作に当たって郊外の中学校に2年間通い、
生徒や教師と共に学校生活を送ることで脚本も仕上げたという。だからこそのリアルティー。

どこか懐かしい雰囲気と思い気や、エンディングに、何と、メリー・ホプキンの『悲しき天使』があふれ、
遠いむかし生徒であった者たちのあの頃を甦らせてくれる。

2019.3.18試写/C

2019年4月6日(土)岩波ホール、ほか全国順次ロードショー
名古屋/4月20日(土)名演小劇場
 

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