ふたりの女王 メアリーとエリザベス/Mary Queen at Scots

  • 2019.02.12 Tuesday
  • 17:09

JUGEMテーマ:試写会

 

ふたりの女王 メアリーとエリザベス/Mary Queen at Scots

 



♯153


ねたみ、そねみ、嫉妬に権力という美酒を加えてしまうと
それを飲んだ人間は、裏切り、だますなどの行為が平気になり、まちがいなく争いを起こしてしまう。
本作は、誰もが秘める人間の醜さをあぶり出したドラマともいえる。
ゆえに、他人事ではないし、自らを登場人物の誰かに重ねあわすと一層興味深く観ることができる。

1560年代から80年代のイギリス。日本史を開くと、戦国時代。
群雄割拠、まさに権力争いの真っ最中である。

1561年、メアリー・スチュアートは16歳でフランス王妃となったものの、
18歳で未亡人になってしまいスコットランドへ帰国し王位に就く。
さあ、大変。それまで権力を意のままにしてきた者たちは、若い女王に従うのか、こっそり背くのか。
メアリーは自信にあふれ、戦では馬上で指揮する勇敢な女性である。
ましてやイングランドの王位継承権第一位はメアリーにある。
メアリーより9歳年上のイングランド女王のエリザベス祇い箸童⇔呂魘爾され、
従姉同士といえども複雑な思い。
加えて、スコットランドのカトリックに対して勢力を拡大していたイングランドの
プロテスタント教徒たちは、女性君主は神の意志に反すると主張し国民の支持を集める。
男どもも陰謀渦巻く争いに乗じて、色めき立つやらうろたえるやら。

ふたりの女王は、権力のもと憎みあていたのか。否、決してそうとはいえない。
往復書簡でコミュニケーションを深めていたわけで、史実にはふたりが直接会談したという
資料は残されていないようだが、本作では密かに会談がもたれ、エリザベスに助けを求める
メアリーの健気さが描かれる。
エリザベスは「私は、もう男なの」という返事。何を意味するのか。
そして、メアリーの運命やいかに。ちなみに、現イギリス国王は、エリザベス鏡い任△襦

国は違えど、西も東も、時代が代わっても、明けても暮れても、人間は変わらない。
そして、今日は過去のねたみとそねみ、嫉妬で出来上がっていることを再認識させられる。
未来も、それらで築かれていくわけで、ふたりの女王は美しく示唆してくれた。

2019.2.4試写/S

2019年3月15日(金)TOHOシネマズシャンテ、ほか全国ロードショー
名古屋/伏見ミリオン座、ほか
 

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