グリーンブック

  • 2019.01.31 Thursday
  • 09:50

JUGEMテーマ:試写会

 

グリーンブック

 



♯152


まだ黒人差別が深刻だったアメリカ。
特に南部においては、黒人が利用できる施設は限定されており
それらを紹介した旅行ガイドブックが1966年まで出版されていた。
本作のタイトルである『グリーンブック』がそうだ。

1962年秋、黒人ピアニスト:ドクターは南部へのコンサートツアーをなぜか計画する。
ついては、運転手を募集。
用心棒として務めていたナイトクラブの閉店で失職したトニーは、家族を養うために応募する。

ドクターは、心理学・音楽・典礼芸術の博士号を持ちホワイトハウスでも演奏した実績を誇る。
対して、ガサツで無学、腕っぷしとハッタリだけは誰にも負けないトニーは、
黒人が使ったコップをゴミ箱に捨ててしまう男である。
相手を理解できない二人が、神のいたずらか南部へのツアーに出ることになる。
クリスマスイブまでには帰宅することが契約のひとつだ。
出かける前、トニーに『グリーンブック』が手渡され、キャデラックに乗り込む。
ドクターは、トニーの一挙手一投足を指示する。
当然、車中は煙たい状況が続く。トニーのタバコの吸い過ぎも一因だが。
とはいえ、折り合わないままではトニーの収入はない。ひたすら我慢するしかない。
ドクターにしても、我がままなトニーを途中で追い払うわけにはいかない。

最初のコンサートで、トニーはドクターの演奏を聴いて驚く。
旅に出る前、妻から様子を手紙に書いてよこすように言われていたわけで、
最初の一通に「奴は、天才ピアニストだ」と率直に書いた。

本作は事実に基づくストーリーで、根底には今日も残る黒人差別への問題提起が忍ばせてあり
正反対の二人の対応と変化がセンスよく、時には笑いで差別する側の醜さを皮肉ってしまう。
ストーリー展開も洒脱だ。
旅の先々で発生するトラブル解決に対する布石が常に打たれており、
それが感動につながる手はずになっている。
してやられる心地よさは、アカデミー賞最有力というだけのことはある。

乾燥した日々が続くが、最後の最後のシーンで眼を潤すことができる。鼻をすすることにもなりかねない。

2019.1.25試写/G

2019年3月1日(金)ロードショー
名古屋/ミッドランドスクエア シネマ、ほか
 

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