ビール・ストリートの恋人たち/IF BEALE STREET COULD TALK

  • 2018.12.25 Tuesday
  • 13:15

JUGEMテーマ:試写会

 

ビール・ストリートの恋人たち/IF BEALE STREET COULD TALK
 


♯149


若い二人が公園をむつまじく散歩するシーンから始まる。
そして、立ち止まり向かい合う。
次のシーン、二人は向かい合う。今度は、分厚いガラスをはさんで互いは受話器を手にして話す。
「赤ちゃんができたの」と、ティッシュ(19歳)。「産まれるまでには、そこから出してあげる」と約束。
父になるファニー(22歳)は、収監されている。なぜに?

本作を観て“映画を観る”ということを考えさせられた。
エンターテインメント性を求めて、ハッピーエンドに感動したい、だんぜん勧善懲悪に限る……
観る動機はさまざまだが、本作は、いずれにも応えてくれない。

ニューヨークのハーレムで育った黒人のティッシュとファニーは幼なじみだ。
いつしか恋心が芽生えて、いっしょに暮らすための住まいを探し始めた。
そうした折、ファニーはトラブルに巻き込まれ、白人警官に無実の罪を着せられてしまう。

この警官が憎たらしいこと極まりなく、黒人に対する差別、白人の奢りを象徴するような
シーンで、不愉快そのものだ。

ファニーの無実を晴らそうにも、真実を知る被害者は故郷のプエルトリコに帰ってしまい
アリバイを証明できる友人は逮捕されてしまって、八方ふさがり。お金もない。

面会に出向くティッシュのお腹は大きくなるが約束は果たせないまま、流れる時は速い。
二人の会話に「心配しないで」「大丈夫だよ」という言葉が徐々に増える。
裏を返せば、不安な状況が続いていることを、否、むしろ状況の悪化を意味するわけで、
観ていて切なく、つらく、重苦しい展開からはやく解放して欲しくなる。

原作のタイトルは、“もし、ビール・ストリートが話すことができたら”。
ハーレムのビール・ストリートは、若い二人の成長を見守り、
この通りで何が起きたのか、一部始終を知っていてファニーの無実を語ってくれるのに
という意味合いになるが、突き離したタイトルだ。

ティッシュのお腹が目立つようになる。
もう、誰も救ってくれないのか。あ〜、ハッピーエンドを願うしかない。

2018.12.19試写/S

2019年2月22日(金)TOHOシネマズシャンテ、ほか全国公開
名古屋/伏見ミリオン座
 

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