運命は踊る/FOXTROT

  • 2018.08.08 Wednesday
  • 09:30

JUGEMテーマ:試写会

 

運命は踊る/FOXTROT

 



♯135


正直、よく理解できなかった。
いちばんの原因は、三部構成になっていることが解らなかったために、物語の展開に違和感を覚えてしまったこと。
タイトル(邦題)の意味をイメージできていなかったこともある。
最後の最後で、「あ〜、そういうことだったのか」と気づいたときは、エンディング。

物語は、軍の役人が夫婦のもとに息子の戦死を告げるシーンから始まる。
毋は、ショックのあまり床に伏してしまう。父も冷静を保つも軍人に対するいらだちは抑えきれない。
なのに、戦死は誤報であった知らせが届く始末。
毋は、生きていてくれて良かったと安堵するが父は怒りを露にする。
市民を翻弄する軍に対してであったり、戦争そのものへの憤りからだ。
そして、息子を戦地から呼び戻すように軍に要求。
そうした展開なのに、シーンは突然水たまりの中を歩く若い軍人を映し出す。
どういうこと?
つまりは、ここから第二部だったわけで、生きていた息子の戦地での状況が戦争の意味を問いかける。
イスラエル北部の国境付近、ラクダが通るのんびりとした感じではあるが、戦場なわけで。
4人の兵士が検問所の任務に当たっているかと思いきや、銃を縦に持ってマンボを踊り出すではないか。
何ということ?
兵士たちは、フォックストロット(原題)について閑談していたわけだ。で、実際、そのステップを踊ってみせる。
そうした間延びしたような検問所で不慮の事故が起きてしまう。原因は、息子の誤射だった。
事故の後始末の最中、上司の電話にその息子を帰還させるよう指令が入る。

またしても突然、シーンが変わり、やつれた夫(父)が、自分の家だったはずの部屋で
妻に早く出て行くように迫られ、「自分の物を取りに来ただけだ」と弱々しく答える。
第三部に移っていた。
夫婦は、出逢った頃の思いを本音で話す。そしてマリファナを吸ったことで気持ちが和らぎ、
フォックストロットのステップで踊り始める。夫婦の仲はとり戻せるのか?
そもそも何があったのか?

本作の核心は、フォックストロットという踊りのステップに秘められていたのだ。
両脚を交互に、前へ、前へ、右でストップ。後へ、後へ、左でストップ。…すると元の位置に戻る。
運命も一時逃れることができたとしても、変えることはできず定められた位置に、ということか。

そのことが、最後の最後で描き出され、第三部の夫婦の成り行き、その理由がわかるという構成だ。

三部構成の展開を知っていれば、いささか理解は深まり作品への違和感はなかっただろうに。
さておき、本作は、名だたる国際映画賞を数々受賞しており、
この度は、自らの映画作品に対する理解度の低さを自認するることになった次第である。

2018.8.3試写/S

2018年9月29日(土)ヒューマントラストシネマ有楽町、ほか全国順次ロードショー
名古屋/伏見ミリオン座
 

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