二重螺旋の恋人/L’AMANT DOUBLE

  • 2018.06.29 Friday
  • 11:23

JUGEMテーマ:試写会

 

二重螺旋の恋人/L’AMANT DOUBLE

 



♯131


最後の最後までミステリアスな展開で、迷宮に送り込まれたような思いはいまも拭いきれていない。
フランス映画によく抱く印象で、本作でもその巧妙さに魅了させられてしまった。

パリに住む独身女性クロエ(25歳)は、原因不明の腹痛の悩まされるも病院では異常なしの診たて。
精神面からの症状ではないかと、精神分析医ポール・メイエルを紹介された。
彼は、クロエの話にじっくり耳を傾け穏やかに応えてくれる。
彼女は、こころの安定を取り戻し仕事にも就けた。
腹痛からも解放されていき、合わせてポールへの好意も芽吹く。
やがて、ふたりは一緒に住むことになるが、ここまでは序章。

引越し当日クロエは、たまたまポールの私物が入った箱から彼の古い旅券を目にしてしまう。
ポール・メイエルではなく、ポール・ドォロールという記載。なぜ嘘をつくのかとクロエに最初の疑念が。
そうしたある日、美術館へ通うバスの車窓からポールそっくりの男性を見かけたクロエ。
帰って彼に兄弟がいるかと聞くも、「いない」と突き放すような返事に、クロエにさらなる疑念。
実は、いたのだ、兄ルイ・ドォロール。しかも精神分析医。ポールは、なぜ嘘をつくのか。
クロエは、偽名でルイの診察を受けることでポールの秘密を探ろうとする。
二人は双子。兄ルイは、弟ポールとは正反対の性格。尊大で自己本位で、それがクロエにしてみればちょっと好奇心に。

ストーリーは、現実と妄想、嘘と真実が惑わすように描かれつかみどころのない様相を深めていく。
その分「何が、どうなって、…」とクロエならずとも、ミステリアス最高潮。
そんなクロエの腹痛も、異様な原因で再発。
苦しむ彼女に寄り添うのはポールのはずだが、
どこかの時点で二人は入れ替わっているのではないか。観ていて、それはわからない。
猫が苦手だったポールが、いなくなったはずの猫を小脇に抱えて部屋に入ってくる。やっぱりルイでは?

最後の最後、作品は、ポールかルイかをはっきりさせないままにエンディングロールへ。
さらなる展開は、観る側に委ねたままにしてしまう。フランス映画の真骨頂的な作品、
双子の秘密は迷宮入り。

2018.6.26試写/S

2018年8月4日(土)ヒューマントラストシネマ有楽町、ほか 名古屋/伏見ミリオン座

 

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