さよなら、僕のマンハッタン/The Only Living Boy in New York

  • 2018.03.10 Saturday
  • 21:11

JUGEMテーマ:試写会

 

さよなら、僕のマンハッタン/The Only Living Boy in New York

 



♯120


人生に悩む青年:トーマスが、ラストで自らの意志で明日への一歩を踏み出す青春ドラマである。
こう言い切ってしまったら身もふたもないが、
トーマスに何があったのか、何事がトーマスをそうさせたのか、巧みな展開が用意されている。

物語は、出合い、家族、自らのルーツが絡みあいトーマスを混乱させる。
まず、おかしな隣人と父の愛人との出合いは、裏に仕組まれたものがあるような気配が拭いきれない。
毋は、躁うつ病で不思議な行動をとり、トーマスも気を揉むが自分は人生迷走の真っ最中。
両親の仲は決して悪いようではないのに。
で、本作のカギは、どうもトーマスのルーツにあるようで、それを知るタイミングは、トーマスならずとも
観ているこちらも衝撃を受ける。

青年期の“混乱”、それを越えた親世代の思い出にまつわる“混乱”。
味わい深い物語がニューヨークの風とともに繰り広げられる。

作品全体、どこかノスタルジックな面持ちで、いつかみた世界を感じてしまうが、
それもそなはず、折々に流れる懐かしい名曲が厳選されているのだ。
ニューヨークといえばジャズだが、ハービー・ハンコック、ビル・エヴァンス、ディヴ・ブルーベックたちがスゥイング。
ルー・リードたちのロックが街の賑わいを深める。
ボブ・ディランの曲も酔わせてくれる。

本作の原題『The Only Living Boy in New York』がポール・サイモンの曲名と同じであることにおきづきだろうか。
『ニューヨークの少年』という邦題。
ゆえに、どこかノスタルジックな雰囲気は、意図されたものであり、青春ドラマならではの特長満載という次第である。
この曲は、ラストシーンでトーマスが悩みを越えて明日への歩みを始める、その彼を

後押しするようにシーンと重なり流れ、観る者みんなをもやさしく包み込む。
そう、映画『卒業』のラストシーンに似て。

2018.3.6試写/S

2018年4月14日(土)丸の内ピカデリー、ほか全国順次ロードショー 名古屋/ミッドランドスクエアシネマ
 

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