ラーメンヘッズ/RAMEN HEADS

  • 2018.01.12 Friday
  • 09:07

JUGEMテーマ:試写会

 

ラーメンヘッズ/RAMEN HEADS

 



♯113


こんなにも笑えて、泣けて、呆れてしまうドキュメンタリーを観たのは初めてである。
タイトルの「ヘッズ」とは、マニヤを超えたという英語のスラングだそうで、「おたく」とも解釈できるだろう。
つまり、ラーメンおたくの映画なのだ。

おたくの代表格は、千葉県松戸市に中華蕎麦「とみ田」を営んで10年を迎える富田治氏。
4年連続TRYラーメン大賞を、つけ麺部門では8年も連続して受賞という兵で、
1杯のラーメンに精魂を込めすぎて1日に出せる杯数が年々減っているというから、おたくレベルは笑えるほど高い。
加えてもう2人、飯田翔太氏と大西裕貴氏。
飯田氏は、2017年のTRY大賞、大西氏は、2015年ミシュランガイドでラーメン屋として初めて星を獲得という次第。
で、おたく3人寄れば何とやらの、呆れた構図ができあがる。
「とみ田」の10周年を記念して限定200杯の特別ラーメンを仕立て上げようという魂胆だ。3人で。
となると、夢のようなこのラーメンにありつけるのは200人だけとなる。

おたくは、仕立てる側もさることながら、この状況を支える食べる側も存在するわけで
開店記念日の朝に配られる整理券を獲得するために、既に前夜10時、店の前に200人が並んでいるというもの凄さだ。

この作品を観ていると、普段何気なく食べているラーメンは何なのかと思えてしまい、
あだやおろそかに「ラーメンにでもするか」などと軽々しく言えないことを知る。
こうした思いは、外国の人にも伝わるのか、本作は海外の映画祭で上映され驚きの評価を得ているのだ。

よくよく考えると、この作品を創っているスタッフこそおたく以外の何者でもないことに気づく。
さもないと、1年3ヵ月にもわたってこんなにも熱く、鋭く、執念深くおたくたちを追い続けることはできないだろう。第一、着目しないだろうから。
つまり本作は、おたくのおたくによるおたくのためのドキュメンタリーなのだ。

ちなみに、TRYラーメン大賞とは“Tokyo Ramen of the Year”のことで、おたくでない人のためにトッピング。
余計なお節介かな?

2017.12.26試写/C

2018年1月27日(土)シネマート新宿、ほか全国順次ロードショー 名古屋/名演小劇場

 

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