5パーセントの奇跡 〜嘘から始まる素敵な人生〜/Mein Blin Date mit dem Leben

  • 2017.12.15 Friday
  • 17:03

JUGEMテーマ:試写会

 

5パーセントの奇跡 〜嘘から始まる素敵な人生〜/Mein Blin Date mit dem Leben

 



♯110


こんなにもデリケートなテーマを
こんなにも前向きに表現した創作力に、感服……とは、観終えてすぐの感想である。

ギムナジウム(大学入学を目指す中高一貫教育)の卒業が間近という時期に、重い網膜剥離にかかってしまったサリー。
手術によって失明は免れたものの、5パーセントの視力しか得られなかった。
サリーの夢は、一流ホテルのホテルマンになること。
彼の眼にはぼんやりとした光の集合体だけしか写らず、その夢はあきらめざるを得ない。
……はずであったが、サリーは違った。
眼の病気を隠して研修生に応募し、ミュンヘンにある5つ星のホテルが受け入れてくれることになった。
ホテル側は、彼の眼のことなど知らないから一筋縄ではいかない研修を次々と課す。
人との間合いや位置関係は歩数で測り、手触り、音、臭いで課題をクリアしていくものの、研修の難易度はますばかり。

もう、観ていて「あ〜失敗しなければ良いが、壊さなければ良いが」とハラハラの連続である。
そして、懸命なサリーを応援している自分に気づく。

応援してくれる人は、スクリーンの中にも居た。研修同期のマックスである。
サリーの不自然な動きから何ごとかを感じとり、彼の秘密を知る。
そのマックスは、要領だけで人生ここまで生きてきたと思える、いささか優柔不断でお調子やで秘密を漏らしてしまやしないかと
心配は消えないが、サリーの危機を手際よく救ってしてしまう、心根は、いい奴。
ところが、5つ星ホテルの研修ゆえに教官の指導は鬼と化すことはあっても、温情などさらさら感じられない。
だいいち、サリーの眼のことは知らないのだから。逆を返せば、それほどサリーのスキルは上達していくのである。

でも、どこまで隠し仰せるのか、気が気でならないし、結末が悲惨なものにならないかと気を揉む。
そうでもないか。あれこれ事がうまく進むのが映画のストーリーだから、“うまくいく”と思いたくなる。

イヤイヤ違った。本作は、“実話の映画化”であり、創作力に頼ったストーリーではなかったのである。
眼の障がいにもめげず、夢を叶えるために無謀とも思えることにも挑戦し、そうした彼を支える人たちがいて、
明るく前向きに現実と向き合う奇跡のドラマ。

この時節、眼の乾きにお悩みの人には、絶対にオススメである。

2017.12.8試写/S

2018年1月13日(土)角川シネマ有楽町、ほか全国ロードショー 名古屋/ミッドランドスクエアシネマ
 

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