はじめてのおもてなし/Willkommen bei den Hartmanns

  • 2017.12.08 Friday
  • 11:28

JUGEMテーマ:試写会

 

はじめてのおもてなし/Willkommen bei den Hartmanns

 



♯109


原題は、『ハートマン家へようこそ』である。この方が邦題よりも内容に即している。
というのは、“観ているあなたも、我がハートマン家と同じようなことでお困りでしょう。
だったら、どうぞ,お気軽に私たち家族といっしょに考えませんか”というアプローチで、“ようこそ”の対象は
本作を観る者も含まれているように思える。

さて、ミュンヘンの閑静な住宅地に、暮らしは裕福なもののハートマン一家4人、そして孫がかかえる問題は尽きない。
妻は、教師を引退して生き甲斐をなくしワイングラスが離せない。その後の人生、時間を持て余している。
夫は、大学病院の医師。引退を勧められるも現役にこだわり、若い医師たちとの意見のくい違いもたびたび。
この老夫婦の間は、すっかり冷えきり意見のくい違いばかりが目立つ。
長男は、家族を顧みない仕事一辺倒の弁護士。妻には逃げられ12歳の息子を養うシングルファザー。
で、その息子は、勉強は二の次、ラッパーを目指すちょっとした問題児。
長女もいて31歳。未だ大学生で“自分探し”の真っ最中でパラサイト状態、しかもストーカーに悩まされている。
加えて、
時間を持て余すも社会活動に目覚めた妻が、難民を受け入れることを唐突に宣言し,即実行。
受け入れた難民青年は、天涯孤独、ドイツへの亡命を希望するも、その先不透明。
新たな問題発生にハートマン家は、てんやわんやのの日々が始まるのである。
さらに、
難民受け入れに対して,隣人とのトラブルばかりか、門前では極右の反対デモが。一家には、テロ疑惑もかけられる始末。

よくよく考えるとハートマン家の有り様は、難民問題に悩むドイツ社会ばかりか、あれこれ日本にも共通する問題なのだ。
本作がドイツのアカデミー賞で観客賞を受賞し,大ヒットを記録したのも、うなずける。

深刻な問題山積ではあるが、皮肉まじりのユーモアと理屈に叶ったおふざけは、ドイツの人の気質からだろうか
破綻なくコメディーの笑いを逆手に取った生真面目さが心地よい。

2017.12.5試写/S

2018年1月 シネスイッチ銀座、ほか全国順次公開 名古屋/伏見ミリオン座
 

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