永遠のジャンゴ/Django

  • 2017.10.30 Monday
  • 17:39

JUGEMテーマ:試写会

 

永遠のジャンゴ/Django

 



♯105


いまも彼の演奏が耳に残る。
ジミ・ヘンドリックス、B.B.キング、エリック・クラプトン、ジェフ・ベックはか、数知れない
ミュージシャンたちに影響を与えたジプシー・ジャズの天才ギタリストの演奏、名曲の数々。

1943年、ナチス・ドイツ占領下のパリ。
彼は、パリで最も華やかなミュージックホールで満員の聴衆を魅了。ドイツ軍の兵士たちも喝采しないわけでもない。
そんな彼は、ドイツ本国での公演を持ちかけられ、少し気持ちが傾く。
ナチスは、彼をプロバガンダに利用しようとしているわけだが、それにもまして、
ナチスは各地でジプシーへの迫害を強めており、ジプシー出身の彼の身が守られるのか保障はない。
だいいち、彼はヒトラーのことさえ知らず、ダサいヒゲ男と言い捨てる有り様。

この作品は、史実に基づくストーリーである。
彼のドイツ公演は避けられたが、同朋が虐殺され、家族や自身にも危機が迫っていることを知るに及んでスイスへの逃亡を図る。
ジプシー弾圧は国境まで至り、キャンプ地に身を隠す彼もとうとう捕まってしまう。
が、釈放の条件として、ナチス官僚が集う別荘での晩餐会で演奏するように令じられるのだ。
以前と違い、実情を知る彼は強く拒むが、「もう、従うしかない」と諭され、他ならぬこともあり受け入れる。
別荘での演奏当日、実は外で大きな謀が、まるでスパイ映画のようなワン・シーンが繰り広がられていた。

これまでナチスを題材にした多くの作品を観た。
それらは、ヒトラーであり、軍に近く関わる視点で描出されたもので
彼の視点からの、ナチスへの恐怖や翻弄される怒り、哀しみは別の感情となって激しく身に迫る。

彼は、1910年、ベルギー生まれ。スウィング・ジャズとジプシー音楽を融合させたジプシー・ジャズの創出者
ジャンゴ・ラインハルト。当時、33歳。
決末に流れる彼の幻の「レクイエム」は、戦争の無益さ、愚かさをしみじみと奏で、本作の制作意図が胸に染み入る。

2017.10.26試写

2017年11月25日(土)ヒューマントラストシネマ有楽町、ほか全国順次公開 名古屋/12月30日(土)伏見ミリオン座
 

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